2018年10月31日水曜日

花背トレイルランのスタッフが目指すもの


大会から3日経ちました。
選手のみなさん、筋肉痛は大丈夫ですか?
全く平気な方もおられれば、這うように歩いている方もおられるかもしれませんね。
もう次のレースに向けて気持ちを移行している方もおられるでしょう。



さて、今回の大会では、大きな思いが二つありました。

一つは、去年は台風の影響で大会が中止になったので、今年は何としても開催したいという思い。
2年続けて中止にすると、3年目の開催自体を危うくします。
そんな危険な、そして不安定な場所なのかということになってしまいますから。
だから何としても2年連続の中止は避けたかったのです。

二つ目は、台風21号の影響による被害が発生してる中、大会を開催してもいいのかという思い。
東山では大規模な倒木被害が発生し、当クラブが主催する「東山三十六峰マウンテンマラソン」は中止することなりました。
大会までまだ2ヶ月もありながら、そう判断せざるを得ないほどひどい状況でした。

花背はそこまでの被害はないにしても、停電が長引いたり、花背峠が通行止めとなったりといった状況がありました。
その事実を前にして、大会を開催してもいいのだろうかと。

中止するべきか開催するべきか!
大会コースを調査してみると、東山ほど大規模な倒木被害は発生していません。
かなりな数の倒木はありますが、できなくはない!

大会コースを管轄する交流の森と協議をした結果、「もし被害が少ないのならぜひやりましょう。何でも中止にするとかえってマイナスイメージが先行します。こういうときだからこそ、元気づけてください。全面的にバックアップしますのでぜひ!」のお言葉をいただきました。

ありがたいお言葉です。

そこからコース整備が始まりました。
大会まで10日間以上に渡ってKTCクラブ員を主体に一般の方を含め、延べ100人以上が協力してくれました。
みんな、手弁当です。
何としても大会を開催しようという思いの下に、みんな集まってくれました。
ホント感謝しても感謝しきれません。
ありがとうございます。

こうして仕上げたコースを選手のみなさんが笑顔で駆け抜ける。
フィニッシュしたあとにみんな口々に楽しかったと談笑する。
これほどうれしいことはありません。

スタッフも選手に負けないくらい楽しませていただきました。
スタッフが楽しまないと選手も楽しめませんから。

スタッフは、それぞれの持ち場に誇りをもって、自分のできることを最大限にこなしました。
笑顔いっぱいで選手を迎え入れました。
そして最終選手がフィニッシュして大会は終了。

私たちスタッフは、選手が会場入りする前に全員集合して全体ミーティング、そのあと班別ミーテングをして持ち場に分散。
持ち場の仕事が終わると会場に戻り、他の仕事を手伝い、最後に全員で最終選手を迎え入れる。
そして選手が帰ったあと、片付けをして全体ミーティング。

ここで最後の挨拶をするのですが、ここに至るまでの経過を話し出すと急に感極まり…
言葉に詰まり、声になりませんでした。
ただ、ただ、感謝する気持ちでいっぱいになりました。

同じスタッフビブを着ることに加えて、こうしてすべてを共有することで、スタッフ全員が一体感を持てると思います。
これこそが選手に楽しんでもらえるベースの部分であり、花背トレイルランのスタッフが目指すものと考えます。



11月になると花背には本格的な秋が訪れます。
そしてすぐに冬。
やがて春を迎えて夏になり、再び秋が来る…

来年の秋、今年と同じように、みなさんを心よりお待ちしています!
また来年、花背でお会いしましょう!